2018/11/09
若竹の皮で編んだ草履を台木に野州麻で縫い付けてあります。
太い鼻緒は打ちぬいたワラを芯にして、草履表に直接取付け編み込まれています。
台木には一ヶ所の穴が有るだけで。歯の幅が下部に行くほど広く足元が安定するなど
独特の工夫が施されています。
日光の地に住んだ庶民の知恵の結晶とも考えられ、民芸品としての価値もさることながら、
民族資料としても価値の高いものです。
試し履きをしたのは二か月ほど前。
心地よさが忘れられず、遂に手に入れました。
私の足に馴染んでくれる日が待ち遠しい…。